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| 蚤の市便り vol.41 |
2007.7.22 |
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ガラスのドーム
ガーデニングはお好きですか？ここフランスにも、田舎の広い庭に美しい花や果樹を植えて楽しむ人がたくさんいます。もともと肥沃な土地であるうえ、気候にも恵まれた国なので春から夏にかけてはフランス中が花や緑であふれています。
写真の縦長いガラスドームは主に家庭菜園で、植物や果実の上にかぶせるために作られたもの。古いもので吹きガラス製 直径２３センチ、高さは３０センチほどです。現代はプラスチックで作られた同じ物が園芸用品店で売られています。以前フランスの庭ばかりを撮った写真集で、ある菜園になったたくさんの小さなメロンにこのガラスカバーがひとつずつかぶせられた写真を見つけ、あまりの美しさに目が釘付けになったことがありました。戦前のプラスチックのない時代はガラスが当たり前だったのですが、お日様をうけるこのガラスのいきいきとした光は、緑の庭園で水か宝石のようにいつまでも輝いています。 |
近くの公園で植物と一緒にガラスカバーの写真を撮ってみようと出かけたら、ベンチでお昼を食べていた高校生たちから「どうしてそんな写真を撮っているの？」と尋ねられました。彼らにはこのオブジェが身近で平凡な生活用具でしかないらしく、撮影している私の姿が少々滑稽だったようです。お昼をぱくついている彼女たちの写真も撮らせてもらいました。花がいっぱいで夏は人がみんな嬉しそうです。（Y） |
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