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 ラントマンの雑貨やアンティーク買い付け時の、フランスレポートなどをお届けいたします。
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蚤の市便り vol.15
駅の構内
TGVの自転車用専用車両
ノエル
 ノエルが近づくと 街はプレゼントをさがす人々であふれます。フランスでは日曜が休息日となっているため ほとんどの商業施設はお休み、買い物はできませんし、街はがらんと空っぽです。もともとはキリスト教の休息日の考えからきているようですが、政府が日曜の商店営業を許可していないのだそうです。ウイークデーを仕事にとられている人たちにとっては、土曜がショッピングの日。ただ クリスマス前の数週間だけ、プレゼントを買う人々のために国が特別に日曜営業を許可します。この12月12日、それから19日、それぞれの日曜日はデパートもブティックも開店営業し、それこそ黒山の人出となります。

 フランスのノエルは家族での一番大きな行事。日本のお正月のようなものです。24日には家族全員が遠方から集まります。ごちそうを食べおしゃべりをしてプレゼントを家族の中で交換します。子供だけではなく大人同士でもプレゼントを贈ったりします。それから教会のミサに出かける敬虔なクリスチャンもい
れば、フォアグラや七面鳥で重たくなったお腹をさすりながら夜更けまでおしゃべりに花を咲かせる典型的なフランス人も。

 こちらのともだちにノエルは家族で何を食べるのか聞いてみました。

*アントレ(前菜)1:牡蠣やムール、キャビアなどの海の幸を新鮮な生の状態でレモンをしぼって
*アントレ2:フォアグラやパテなど、冷たい肉加工品をパンにつけながらつまむ
*プラ(主菜)1:上品な舌平目などの白身魚のクリームソース
*プラ2:カモや七面鳥のロースト。栗を添える場合が多い。または羊などのロースト
*デザート1:フローマージュ(チーズ)が数種類。青カビのものやクリームタイプ、ウォッシュタイプ、シェーブルというヤギのチーズなど、お皿に盛大に準備し好きなだけパンにのせて。
*デザート2:ビューシュドノエル、日本でもおなじみの木の形のケーキ
*デザート3:シャンパンとショコラ(プラリネ、トリュフなどのリッチ感のあるもの)
*大人はディジェスティフと呼ばれる食後酒(コニャックのような香りたかく強いお酒)
*そのあとお茶やコーヒー
食事中にはそれぞれ白ワインや赤ワインが常にテーブルに用意されていて子供たちにはオレンジジュースやコーラ。食前酒にシャンペンという人も多いです。やれやれ、、でも美味しそうですね。

ファーマシー
 一方では豊かにノエルを過ごせない人たちも少なくありません。光にみちた素敵なノエルだけではないことが方々から感じられます。捨てられた古いおもちゃを集め、きれいに掃除して箱に詰めプレゼントをもらえない子供たちに送るボランティアのニュースなどがテレビでも流れます。

 今年もいろいろなことがありました。ラントマンにたくさんのご愛顧をいただきましたこと、スタッフ一同 心からお礼申し上げます。心あたたかいノエルとすばらしい新年をお迎えください。
**画像はノエルに向けて美しくデコレーションされたお店のウインドー。パンピーユ(アンティークのシャンデリア用ガラスビーズ)で飾られた照明が暖かい光を放ちます。
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