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蚤の市便り vol.12 2004.10.1
きのことファーマシー(薬局)
 まんまるい明るいお月様が美しい秋になりましたね。日本では月にはうさぎがいて餅つきをして、、とかわいらしい月にまつわるおはなしがありますが、フランスではあまり月を愛でる習慣がありません。満月を指さして「きれいな月ね」ともちかけても「本当だ!今夜はドラキュラは休みだ」なんていう風に話が展開します。

 そのかわりというわけではありませんが、秋になると食いしん坊なフランス人たちが俄然元気を取り戻し始めます。週末になると、木ややなぎでできたバスットとちいさなナイフをもちだして、家族や友達と森にでかけます。落ち葉の下に顔をのぞかせているきのこを探すピクニック。日本でいうと、まつたけみたいな存在のセップ(高価な高級きのこ。とは言っても、100グラム250円くらいから)、イタリア料理などでもおなじみなジロール、プルロットというヒラタケもとても美味しい季節です。
ファーマシー

 さてご存知のように、きのこには私たちが知っている数の何十倍もの種類があると言います。そして、なかには毒をもったものも少なくありません。森で気ままに摘んで来たきのこをそのままテーブルにあげるのには、若干勇気がいるのではないかしら?と心配になりませんか。

 ところが 、彼らが摘んだきのこのかごをもって向かうところはおうちではなく、街のファーマシー(薬局)なんです。フランスの薬屋さんは、きのこのすべての知識をもっていなければ開業できません。ライセンスをとるのに試験があるそうです。私たちはさっき摘んで来たきのこを持っていつもの薬屋さんに行き、そのきのこが食べられる安全なものかどうか見てもらいます。お墨付きをもらえればあとは笑顔のみ。いそぎ足でおうちに戻って今夜のメインディッシュ。とれとれきのこのかぐわしさは言うまでもありません。

 ご存知だと思いますが、きのこがりをするときはくれぐれもナイフをお忘れなく。きのこを根からひきぬいてしまわないために。少しだけ、きのこのお尻(根のぶぶん)を土に残してあげてくださいね。そうすれば、来年もたくさんのとれとれきのこを持ってファーマシーに行くことができます。*画像は街の薬局。ショーウインドーにきのこのディスプレイやきのこのポスターが見えます。 (Y)
ファーマシー
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