Lentement AIR MAIL
ラントマン ホーム ショッピング エアメール ワーク ショップ メール マップ リンク リンク
 ラントマンの雑貨やアンティーク買い付け時の、フランスレポートなどをお届けいたします。
>>AIR MAIL TOP
蚤の市便り vol.05 2004.2.19
 ラントマンショップでただいま開催中の「木のアンティーク展」でご紹介している帽子の木型、ご来店のお客様も興味深くご覧になってくださいます。遠方でショップへお運びいただけない方のために少しだけ説明を掲載しました。

帽子の木型 les FORMES A CHAPEAUX(レ・フォルム・ア・シャポー)

 木の塊でつくられたこの丸いオブジェは帽子の制作過程の「形づくり」の段階で用いられました。使われている木の種類は複数見受けられますが、比較的多いものに菩提樹、杉、赤松、ポプラなどがあります。これらの木の特徴として湿気を保つ性質をもつということがあります。なぜかというと素材に多く用いられたフェルトをこの型に当てて形をつくる際、フェルトが常に湿っていなければならなかったからです。また、あまり固すぎる木はこの型には向きません。フェルト、麦わら、シルク、植物繊維などの素材を木型に固定するために上から針やピンを打つためです。
 帽子のサイズを調整できる拡張金具がついた重層なつくりのものや、取り外し式の足がついたものなどもあり、木の種類や古さなどで表情がひとつずつ違います。ラントマンの帽子の木型コレクションには20世紀初期(1900年頃)のものから1950〜60年ごろのものまであります。

***

 日本で いろいろなことに「参りました」と降参したり、むしろ敬意を表したりするとき、シャポーを脱ぐという言い方を聞かれたことはありますか?シャポーとはフランス語で帽子の意味です。少し古い表現ですのでご存知のかたは少ないのかもしれま
せん。フランスでもまったく同じ言い方をするのを聞いたときは面白いなあと思いました。「一日のうちに こんなに仕事をこなしたの?シャポー!」とか「君、あれもこれも全部一人で解決したのかい?シャポー!」とか。ちなみに日本で流行っている
ニット帽のようなものはシャポーではなくボネと言います。でも感心したときにボネ!というのは、、まだ一度も聞いたことがありません。

「木のアンティーク展」  〜2月29日(日曜)まで
▲Page Top