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蚤の市便り vol.04 2004.2.5
 寒かった1月が終わりました。これからは春を迎えるわくわくする季節ですね。また来年の1月になるまでしばしお別れとなるフランスのお菓子、ガトー・デ・ロワ(王様のお菓子という意味です)、今日行ったお菓子屋さんにはまだおいてあったので写真を撮らせてもらいました。

 というのは実はオーバーで、このガトー・デ・ロワ、現在ではほとんど1年中パティスリー(お菓子屋さん)やブーランジュリー(パン屋さん)のガラスケースから消えることがありません。ちょうど日本の節句に食べる柏餅やちまきが、今では1年中和菓子屋さんに並んでいるのと似ています。このガトー・デ・ロワ(ガレット・デ・ロワとも呼ばれます)についてはもうご存知の方も多いと思いますが1月6日の「公現祭(エピファニー)」というキリスト教の祝日に食べられるお菓子です。
 中にフェーブという磁器のお人形が1つ入っていて、それにあたった人はその日の王様。紙で作ったかっこいい王冠を頭にのせてもらいみんなの前で歌を歌える権利をもらえたりするんだそうです。楽しい遊びで子供たちはとても盛り上がります。友達のアンヌは小さなときとても恥ずかしがり屋で「どうかフェーブが自分のケーキから出てきませんように」と祈りながら食べたのよと話してくれました。

 私はお菓子の専門家ではないので、あまり詳しくは知らないのですが身近でみるお店には2種類の王様ケーキが置いてあるところが多いのです。1つはブリオッシュの生地をまるい大きなドーナツ型にしたもの。上にはみんなの大好きなお砂糖が雪のように積もっています。そしてもう1種類はパイ生地で作られたもの。こちらのほうがより焼き菓子というニュアンスが強いですね。小麦粉もお砂糖もバターも素晴らしいフランスなので昔ながらの素朴なお菓子ですがほんとうに美味しいものです。
 ご覧のように1月の終わりになるとお店で余ったフェーブを一緒にショーウインドーに飾ってあったりします(ガラスのお皿に入れられたものがフェーブ)。

 年ごとにそれぞれのお店が違ういろんなシリーズを使っているのでいつも欲しくなって譲ってもらいます。フェーブだけの販売はこの季節をすぎるともうなくなります。
 今年もまたかわいらしいフェーブを見つけたのでラントマンショップで少しだけご紹介しています。新入荷のコーナーの画像にあるにっこりしたお人形がそうです。指先ほどのちいさなフェーブ お家でケーキに入れて焼いてみませんか?でもあわてて飲み込まないようにしてくださいね。ゆっくりとラントマンで召し上がれ。Bon Appetit!(Y)
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